実際に日常着としてバニーブーツを愛用する人々に話を聞くと、賞賛とともに「慣れ」が必要だという声も聞こえてくる。最大の理由はその重量だ。片足だけで1kgを軽々と超えるズッシリとした重みがあり、軽快なスニーカーに慣れた足には最初、かなりの負荷を感じさせる。
しかし、北海道や北陸といった豪雪地帯での実用性は抜群だ。凍結した路面でもラバーソールがしっかりと地面を捉え、どれほど深い雪だまりに足を踏み入れても冷気が伝わってこない。重さと引き換えに手に入る無敵の安心感。都市のコンクリートジャングルにおいても、その圧倒的な重厚感が独特の歩行リズムを生み出し、スタイリングに他にはないグルーヴを与えている。