アニメーション監督の新海誠が描く作品の世界観とも、この場所は深い親和性を見せる。雲の切れ間から差し込む光の粒子や、移ろいゆく空の色と地平線のコントラストは、まさに新海作品のワンシーンを現実世界に立ち現させたかのようだ。ロケーションの持つ「圧倒的な距離感」と「切ないまでの美しさ」は、アニメファンにとっても特別な聖地として映る。
実際に映像・映画制作業界のクリエイターたちの間では、リアルな実写映像の中にアニメーション的な光の表現を取り入れる試みがトレンドとなっている。夕暮れ時、茜色から群青色へとグラデーションを描く空を背景に、うねる道が闇に溶けていく瞬間は、誰もが息を飲む仕上がりだ。こうした光と影が交錯する奇跡の一瞬をカメラに収めるため、ロケハン隊やファンが足繁く通い詰めている。