四角錐を頂点から切り開いた「展開図」を把握すると、側面積の計算構造が一目で理解できるようになります。四角錐の展開図は、中央に四角形(底面)が配置され、その4つの辺にそれぞれ三角形(側面)が隣接する十字型や風車型になります。
ここで重要なのは、底面の形状によって側面の三角形の合同関係が変わるという点です。
底面が一辺 $a$ の正方形である「正四角錐」の場合、側面を構成する4枚の二等辺三角形はすべて合同(まったく同じ形と大きさ)になります。そのため、底面積は「$a \times a$」、側面積は「(底辺 $a \times$ 側面の高さ $\div 2)\times 4$」となり、計算を簡略化できます。
一方で、底面が縦 $a$、横 $b$ の長方形である一般的な四角錐の場合、向かい合う2枚ずつの三角形がペアで合同になります。この場合、側面積は「底辺 $a$ の三角形2枚」と「底辺 $b$ の三角形2枚」を別々に計算して足し合わせる必要があり、単純に4倍することはできません。問題文の図形が「正四角錐」なのか「底面が長方形の四角錐」なのかを判別する観察眼が不可欠です。