ディズニー作品での成功を経ても、彼女の主戦場である舞台への情熱が陰ることはなかった。東宝株式会社が手掛けるミュージカルの殿堂・帝国劇場をはじめとする大劇場で、重要かつ難度の高いヒロイン役を次々と任されていく。
代表作の一つであるミュージカル『モーツァルト!』におけるコンスタンツェ役では、天才の妻として苦悩し葛藤に揺れる複雑な心理を、怒涛のハイトーンナンバーに乗せて熱唱。繊細さとダイナミズムを兼ね備えた歌唱アプローチは、作品のドラマ性を何倍にも引き上げた。難曲を難曲と感じさせずに歌い切る技術的裏付けと、役に没入する圧倒的な感情表現は、演劇業界内でも極めて高い評価を獲得している。