次男の春太もまた、家庭内に溢れる芸術的環境から多大な影響を受けて育った。片桐仁といえば、粘土を用いた独創的なスマホケースや立体造形で知られる現代アートの作家でもある。家中に粘土の匂いと仕掛かり中のアート作品が転がる日常は、春太にとって最高の感性教育の場となった。
春太は幼い頃から父のワークショップやアトリエに同行し、ものづくりの楽しさを身体で覚えてきた。彼の手がけるスケッチや工作には、大人の発想を軽々と飛び越える大胆さと自由な色彩感覚が溢れている。兄弟の中でもまた違った個性を放つ春太の存在は、片桐家が単なる芸能一家にとどまらず、まさに「芸術家ファミリー」であることを印象づけている。