妊娠13週(13週0日〜13週6日)は、胎盤がほぼ完成に近づき、胎児器官の基本構造が一通り出来上がる「妊娠初期の総仕上げ」の時期にあたります。健診時に渡される妊娠13週のエコー写真の見方を理解するには、まず印字されているアルファベット略語の意味を正しく把握することが第一歩となります。
この週数で最も重視される指標が、胎児の頭の先からお尻までの長さを測る妊娠13週の胎児の大きさ(CRL:頭臀長)です。基準値としては、おおむね65mm〜75mm前後(約6.5cm〜7.5cm)、推定体重は20g〜30g程度へと成長しています。また、頭の横幅を指す「BPD(児頭大横径)」の計測も始まり、こちらは20mm〜25mm前後を示すケースが一般的です。画面内の胎児は、骨の石灰化が進むことで頭蓋骨や背骨、大腿骨が白い線やリング状の影としてくっきりとコントラストを描き出します。
さらに診察中、医師や助産師が必ず最初に行うのが妊娠13週における胎児の心拍確認です。この時期の正常な胎児心拍数は1分間に140回〜160回程度と大人の約2倍の速さで力強く刻まれます。超音波機器のカラードップラー機能やMモード波形によって、心臓の4つの部屋(右心房・左心房・右心室・左心室)へ規則正しく血液が送り出されている動態が克明に捉えられます。
なお、検査手法に関しては、多くの産婦人科クリニックにおいて妊娠13週で経腹エコーと経膣エコーの切り替えが行われます。子宮が骨盤腔内から恥骨結合の上へとせり上がってくるため、お腹の上からプローブを当てる経腹エコーでも十分な視野が確保できるようになるためです。ただし、子宮の傾きや母体の皮下脂肪の厚み、胎児の向きによっては、より微細な構造を捉えるために経膣エコーを併用するケースも珍しくありません。