サカナクションの壮大なステージと、SNSを通じた親密な弾き語り配信。まったく異なる環境で山口一郎の音を支えているのが、洗練された機材セッティングです。
ライブツアーにおけるアンプシステムは、チューブアンプの王道であるMatchless(マッチレス)DC-30やFender Twin Reverbをベースに構築されてきました。近年ではツアーの規模拡大と同期音源とのミリ秒単位の位相整合のため、Kemper Profiling Amplifierなどのデジタルプロセッサーも併用し、どの会場でも寸分狂わぬ極上のトーンを再現しています。
ペダルボードには、ギタリスト垂涎の銘機が整然と並びます。
- 歪みセクション:KLON Centaurの系譜を引くクリーンブースターや、Ibanez TS9などの定番オーバードライブで、コードの分離感を損なわずに艶やかなサステインを付加。
- 空間系セクション:Strymon(ストライモン)BigSkyやTimelineをMIDI制御し、楽曲のBPMと完全同期したディレイ・リバーブを演出。
- アコギ用プリアンプ:ハイエンドなDI(ダイレクトボックス)を経由し、PA卓へ超低ノイズでピュアな信号を伝送。
一方、深夜の配信現場では、上質なオーディオインターフェースと高感度コンデンサーマイクを組み合わせ、部屋鳴りを含めた生々しいJ-45の響きをリスナーのスマートフォンへダイレクトに届けています。