机の上の勉強だけでは、目の前の現実は変えられない。そんな強い危機感が、現在の教育現場には漂っている。特にここ数年、全国の学校で導入が進む「総合的な探究の時間」だが、形骸化に悩むケースも少なくない。しかし、江陽中学校のアプローチは一線を画していた。
生徒たちは教室を飛び出し、学区内の危険箇所や高齢者の独居世帯を徹底的に調査。スマートフォンのGPS機能や簡易的なマッピングツールを駆使し、行政のデータには載らない「生きた情報」を収集した。この泥臭くも最先端のフィールドワークが、プロジェクトの土台となっている。