外見や身体的なサインにも、生命力の高さを示す興味深い手がかりが隠されています。まず観察される長生きする人の顔の特徴としては、血色が良く引き締まった表情筋、濁りのない目元、そしてしっかりと残った自前の歯(または適合した義歯)による立体的な口元が挙げられます。しっかりと食べ物を咀嚼できる噛み合わせがあることで、脳への血流が活発に保たれ、表情筋を豊かに動かすことが脳神経への好刺激となる好循環が生まれます。
古くから関心を集める長生きする人の手相生命線についても、身体科学の視点から合理的な解釈が成り立ちます。手相学でいう「濃く太く、親指の付け根(金星丘)を大きく包むように弧を描く生命線」や「二重生命線」は、手のひらの筋肉(母指球筋群)がしっかりと発達していることの証左です。臨床現場において握力の強さは全身の筋力や心血管疾患リスクを測る重要な指標とされており、手のひらの厚みや張りは基礎体力の高さを如実に反映しています。
また、疫学分野で議論される長生きする人の血液型に関する研究では、血液型ごとの凝固因子の違いから、O型は血栓症リスクが他型に比べやや低い傾向にあるといったデータが存在します。ただし、医学的には血液型による差異はわずかな統計傾向に過ぎず、日々の血圧・脂質コントロールや生活様式の影響の方がはるかに決定力を持つ点には留意が必要です。