来園者が最も気になるのは、タワーオブテラー通常版との違いがどこにあるのかという点です。単にエレベーターが落ちる回数が増えただけと捉えられがちですが、心理工学および機械制御の観点から見ると、その差は歴然としています。
通常版における急降下は、視界が開ける最上階からのメイン落下を含めて実質3回で構成されています。一方、タワーオブテラーレベル13の落下回数は、初期型で4回、後継の派生型では小刻みな上下動やフェイク動作を含めると最大7回規模へと跳ね上がります。特にゲストを恐怖のどん底に突き落とすのが、「一度安全に減速したと脳が誤認した瞬間、間髪入れずに底へと叩き落とされる2段階落下」です。
このアトラクションは、単なる自由落下(重力まかせの落下)ではありません。エレベーターシャフト上部に設置された超大型モーターと強靭なケーブルにより、重力加速度(1G)を超える力で強制的に下方向へ引きずり下ろされる制御が施されています。この物理現象によって生じる強烈なマイナスGこそが、胃が持ち上がるような浮遊感の正体です。レベル13では、この引っ張り出しの加減速タイミングが変則化されているため、身体の防御反応が追いつかず、通常版とは比較にならない心理的パニックが引き起こされます。