内反足の原因と治る確率は?最新治療ポンセティ法と装具生活のリアル

内反足の原因と治る確率は?最新治療ポンセティ法と装具生活のリアル

内反足の原因と治る確率は?最新治療ポンセティ法と装具生活のリアルの基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

医学的なプロトコルがどれほど完璧であっても、育児を行う親御さんにとっての現実は平坦ではありません。ギプスが外れ、アキレス腱が治癒した後に待っているのが、両足の靴が金属バーで固定された「デニスブラウン装具(あるいは近年普及が進むミッチェル装具など)」を装着する過酷な日常です。

SNSや育児コミュニティの当事者掲示板には、リアルな悲痛の叫びが溢れています。

「ギプスが取れて喜んだのも束の間、装具をつけた初日は両足が棒で繋がれて自由に動かせないことにパニックを起こし、夜通し泣き叫ばれた。抱っこしてもバーが親の骨盤に当たって激痛が走る」(生後4ヶ月男児の母親)
「夏場の蒸れと靴擦れが酷く、かかとに水ぶくれができたときは罪悪感で涙が止まらなかった。外してしまいたい衝動と、再発させてはいけないという恐怖の板挟みだった」(生後8ヶ月女児の父親)

足の筋肉や靭帯は、子どもの急激な骨成長に伴って常に元の内反位へ引き戻されようとします。アキレス腱切腱術直後の最初の3ヶ月間は、入浴時を除く「1日23時間」の装具装着が課せられます。この時期の乳幼児は、両足を別々にバタバタと蹴り出す運動を制限されるため、強烈なストレスから夜泣きを頻発させます。

現場の小児理学療法士は、家庭での乗り越え方について次のように指導しています。まずは皮膚トラブルの予防です。靴下は縫い目のない薄手で吸湿性の高い綿素材を選び、わずかなシワも作らないようピンと伸ばして履かせます。かかとが装具の底にしっかり密着していないと摩擦で皮膚が剥離するため、大腿部を屈曲させながらかかとを押し込んでベルトを締める確実な手順が求められます。

また、装着時間を就寝時のみへと減らしていく移行期には、家庭でできる「内反足のリハビリ・ストレッチ」が重要な役割を果たします。膝を伸ばした状態で足の裏全体を優しく押し上げ、足首の背屈(上へ反らす動き)と外反(外側へ向ける動き)を促す他動運動です。力を入れすぎると骨端線を痛めるリスクがあるため、必ず担当医や理学療法士から直接マンツーマンで角度や強さの指導を受けることが必須条件となります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。