近年の順位動向において、最もカルチャーシーンに大きな影響を与えているのがクロミの存在です。長年、マイメロディのライバル役というサブキャラクターの位置付けにあったクロミですが、2020年代に入ると順位を急上昇させ、上位争いの常連へと上り詰めました。このクロミ人気の理由は、現代の若者文化と深く呼応しています。
決定打となったのは、2021年に始動したプロジェクト「#世界クロミ化計画」です。「誰もがなりたい自分になっちゃおう」という自己肯定感を鼓舞するメッセージは、SNS時代を生きるZ世代の心に深く刺さりました。従来の「守ってあげたい可憐なヒロイン」像とは一線を画す、不器用ながらも自分らしく前を向くロックなアティチュードが、地雷系や量産型をはじめとするファッションアイコンとしても熱烈に受容されたのです。
さらにクロミの躍進を後押ししたのが、韓国や中国、台湾、北米を中心とする圧倒的な海外票です。多言語展開されたショート動画プラットフォームでの拡散により、日本国内の枠組みを超えたグローバルなファンダムが形成され、名実ともにトップ争いの台風の目となりました。