ネット掲示板やSNSを検索すると、「夜中に行ったら寒気が止まらなかった」「防護フェンスが檻のようで異様な圧迫感がある」といったオカルトファンの書き込みが今なお散見されます。動画配信者が深夜に検証を行い、視聴者の恐怖心を煽るような演出を施すケースも後を絶ちません。
しかし、地元・群馬県みどり市大間々町で長年暮らす地域住民への取材では、全く異なる温度感の証言が返ってきます。
「昼間は小学生の通学路や地元の高齢者のウォーキングコースですよ。秋の紅葉シーズンになれば、観光バスが何台も停まるほど賑わいます。オカルト好きの若者が夜中に騒ぎに来たりゴミを散らかしたりすることの方が、地元にとってはよほど深刻な問題です」(近隣在住の60代男性)
「昔は悲しい事故があったのも事実ですが、フェンスができてからはそうした話もパタリと止まりました。ネットではいつまでも『お化けが出る』と面白おかしく書かれていますが、地元の人にとっては渡良瀬川の美しい自然を間近に感じる大切な生活道です」(地元商店主の証言)
このように、「画面越しに消費されるフィクションの恐怖」と「住民が日常を過ごす現実の空間」との間には決定的なギャップが生じています。インターネットの反応は、一部の刺激的な怪談や過去の負の遺産のみを過剰に拡大解釈し、現在の平穏な日常を覆い隠してしまう傾向がある点に留意しなければなりません。