グリーンランドのお化け屋敷が常軌を逸したクオリティを維持し続けている理由は、恐怖の第一人者たちの手腕にある。日本のお化け屋敷シーンを牽引し、数々のトラウマ級演出を生み出してきた五味弘文氏のプロデュース手法が見事に取り入れられているのだ。ストーリーを進めるために客自身に「特定のミッション」を行わせる仕組みは、プレイヤーの当事者意識を極限まで高める。
さらに、近年話題を呼ぶ尖ったホラー専門会社「株式会社怖がらせ隊」による鋭い演出アプローチも光る。キャストの緻密な間合いの取り方や、恐怖の余韻を引く空間設計など、現代のアミューズメント文化に最適化された「恐怖の仕掛け」が随所に張り巡らされている。単に脅かすだけでなく、人間の心理的な隙を突く職人技が、挑戦者たちの絶叫を引っぱり出している。