旅行予約サイトで検索した際、ほぼ同じ場所、同じ価格帯で表示される2つのリッチモンドホテル。現地を訪れると、両棟は目と鼻の先、道路を挟んで隣接して建っていますが、「館内の連絡通路は一切存在しない完全な別棟」です。フロントも独立しているため、予約した棟とは別のフロントへ向かってしまい、荷物を引いて移動し直す宿泊客の姿が後を絶ちません。
両者の構造的な違いを解き明かす鍵は、開業年と客室設計の思想にあります。2004年に誕生した「本館(宇都宮駅前)」は、王道のビジネスホテルらしい落ち着いた木目調の内装と、効率的な動線を重視した設計が特徴です。一方、2010年に追設された「アネックス」は、後発棟ならではの改良が施されており、フロア全体のデザインがモダンで、客室の天井高やバスルームの空間効率が一段階引き上げられています。
リッチモンドホテル宇都宮駅前アネックスの違いの真相を端的に述べるなら、「広さと新しさを取るならアネックス、コスパと駅からの最短動線を取るなら本館」という図式になります。デスクワーク環境についてはどちらも大型のワークデスクを備えており、ビジネスユースで決定的な差はありません。しかし、客室のゆとりや水回りの圧迫感の少なさを重視する個人旅行者やカップルには、アネックスが推奨されます。