静岡空港の新幹線新駅はなぜ幻に?リニア問題の真相と意外な魅力を徹底解説

静岡空港の新幹線新駅はなぜ幻に?リニア問題の真相と意外な魅力を徹底解説

静岡空港の新幹線新駅はなぜ幻に?リニア問題の真相と意外な魅力を徹底解説についての疑問解決ガイドをご紹介します。

しかし、ジャーナリスティックな視点を保つ以上、手放しの賞賛だけで終わらせるわけにはいきません。ネット上に散見される「過疎空港」「税金の無駄」という極端な批判を是正する一方で、利用者が事前に把握しておくべき「リアルな制約」と盲点も存在します。

第一の盲点は、公共交通機関(バス)利用時のタイムスケジュールの硬直性です。空港アクセスバスは主要列車のダイヤに合わせて組まれているものの、本数は1時間に1〜2本程度。万が一、搭乗手続きの混雑や到着便の遅延でバスを1本逃すと、最寄り駅まで30分以上待たされることになります。タクシーを利用した場合、JR島田駅まで約4,000円〜5,000円、静岡駅までは15,000円前後の手痛い出費となるため、公共交通派は厳密な乗り継ぎ計画を立てておく必要があります。

第二の誤解は、「新幹線新駅がないから地方空港として失敗している」という見立てそのものです。都市計画や交通経済学の視点から言えば、静岡空港はもともと新幹線からの乗り継ぎ客を主たるターゲットとして設計されたインフラではありません。静岡県中東部および西部地域(浜松市など)の住民が、羽田やセントレア(中部国際空港)まで片道2時間以上かけて移動する「時間的損失」を回収するための空港です。新幹線駅の不在を理由に空港の価値をゼロと見なす論調は、地方都市の移動実態を無視した机上の空論と言わざるを得ません。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。