闘病生活の中で最も大きな試練となったのが、2022年に予定されていたブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』への出演断念でした。米倉さんにとって同作のロキシー・ハート役はまさにライフワークであり、日本人女優としてブロードウェイの舞台に立ち続けてきた誇りそのものでした。
しかし、低髄液圧症候群の症状に加え、骨盤の関節に炎症やズレが生じる「仙腸関節障害」による激しい腰痛と下肢の痺れを併発。ドクターストップがかかり、無念の降板を発表せざるを得ませんでした。「舞台に立てない悔しさで涙が止まらなかった」と語る通り、心身ともに限界まで追い詰められた時期でしたが、この苦渋の決断が結果的に本格治療へ専念する重要な契機となりました。