活火山である以上、将来的な再噴火の可能性を完全に否定することはできません。タンボラ山は現在も活動的なマグマ供給系を地下に保持しており、突発的な活動の活発化が度々観測されています。
事実、1815年の大噴火以降も、1880年前後や1967年に小規模な溶岩流出や水蒸気爆発が発生しています。さらに2011年から2012年にかけては、山頂付近で火山性地震が急増し、噴気活動が激化したため、警戒レベルが一時的に引き上げられ、火口周辺への立ち入りが規制されました。
火山学的な知見に基づけば、1815年のようなVEI-7クラスの破局噴火が同じ火山で短期間に再発する確率は極めて低いと考えられています。超巨大噴火を起こすためには、地下深くに膨大な量のマグマが数千年単位の時間をかけて再蓄積される必要があるためです。
しかし、中規模から小規模の水蒸気爆発やマグマ噴火は、いつ発生しても不思議ではありません。特にカルデラ底の湖水とマグマが接触した場合のマグマ水蒸気爆発や、火砕流の発生リスクは常に存在します。国際的な火山観測網と連携したリアルタイムの監視技術により、前兆現象を早期に捉える体制が整えられています。