都立復権の象徴である都立進学指導重点校(日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立の7校)は、2026年度入試においても依然として高い人気と難易度を誇っています。東京都教育委員会が掲げる進学指導重点校の指定基準に基づき、東大をはじめとする難関国立大学や医学部への進学実績を着実に伸ばしていることが、公立志向の優秀層を惹きつける最大の要因です。
都立高校一般入試における最大の関門は、内申点換算と合格ラインのシビアな関係性にあります。中学3年生の2学期(または3学期制の仮内申)の成績をもとに、国語・数学・英語・理科・社会の主要5教科は各5点満点(計25点)、音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科は2倍換算の各10点満点(計40点)、合計65点満点で「換算内申」が算出されます。進学指導重点校を受験する場合、男子であっても換算内申58以上、女子では60以上が事実上の出願前提条件となっており、実技4教科で「4」や「5」を確保できるかどうかが極めて大きな比重を占めます。
また、模試の活用法においても注意が不可欠です。都立受験のスタンダードであるVもぎ偏差値換算基準において、日比谷・西は偏差値71〜72、戸山・国立は69〜70、青山・立川は67〜68、八王子東は66前後が合格可能性60%の目安とされています。ただし、これらの学校は共通問題ではなく各校独自作成の難問を使用するため、共通問題型の模試で高偏差値を取っていても、自校作成問題の過去問演習で得点力が伴わなければ合格ラインには届きません。