取材班が芸能プロダクション関係者や医療ジャーナリストへ取材を行ったところ、日本のエンターテインメント業界においてCJDの公式な発症例が確認されたケースは極めて稀である。それにもかかわらず、訃報や休養が発表されるたびにネット上で検索数が急増するのは、この病気が持つ「あまりにも急速な症状進行」と「初期症状の判断の難しさ」が背景にある。
ある大手事務所の担当者は匿名を条件にこう明かした。「著名人が突然の病で舞台を降りたり、メディアから姿を消したりすると、SNS上では無数の病名が予測として飛び交います。特に短期間で衰弱する様子が伝えられると、ショッキングな症例としてヤコブ病の名が独り歩きしてしまうケースが見受けられます」。根拠のない噂の背後には、人々の強い不安と好奇心が絡み合っている。