ネット上でも度々話題にのぼる「なぜこれほど広大で遊具が揃った施設が入場無料なのか」という疑問。その背景には、旧日本昭和村リニューアル経緯と行政主導の観光再構築があります。
2003年にオープンした「平成記念公園 日本昭和村」は、昭和30年代の里山風景を再現した有料テーマパークとしてスタートしました。しかし、開園当初のブームが落ち着くと来園者数は減少傾向に転じ、テーマパーク単体での入場料収入モデルは転換期を迎えます。そこで岐阜県と美濃加茂市は、2018年4月に施設を県営都市公園「ぎふ清流里山公園」として再整備し、思い切った入場料無料化に踏み切りました。
この転換の狙いは、入場料で収益を上げる単体採算型から、「来園ハードルをゼロにして人の流れを作り、園内の飲食・物販・有料アクティビティ、さらには美濃加茂ハイウェイオアシス全体の地域経済を活性化させる」というオープン型プラットフォームへの移行です。自治体の公的インフラ整備と民間事業者による飲食・体験コンテンツの運営が融合したことで、2026年現在も誰もが気軽に利用できる高品質な無料公園が維持されています。