ラサール高校の偏差値とレベル低下説の真相|東大・医学部実績と寮生活のリアル

ラサール高校の偏差値とレベル低下説の真相|東大・医学部実績と寮生活のリアル

ラサール高校の偏差値とレベル低下説の真相|東大・医学部実績と寮生活のリアルの概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

ネット掲示板やSNS上で定期的に持ち上がる「ラ・サール凋落論」や「レベル低下の理由」をめぐる議論には、明確な構造的背景が存在します。結論から言えば、これは学力の低下ではなく、合格先の内訳が「東大」から「国公立大学医学部」へと大きくシフトした結果生じた視覚的な錯覚に過ぎません。

1980年代半ばから1990年代初頭にかけて、ラ・サール高校は東京大学に年間100名以上の合格者を輩出し、全国トップ3の常連でした。これに対し、近年のラ・サール高校の東大合格実績は毎年30〜45名前後で推移しています。単に東大の合格者数という単一の指標だけを切り取れば、数字が半減しているように映るため「レベルが落ちた」と誤認されがちです。

しかし、進路実績の全容を紐解くと全く異なる景色が浮かび上がります。同校を特徴づける最大の要素は、突出したラサール高校の医学部進学率です。九州大学、鹿児島大学、熊本大学をはじめとする国公立大学医学部医学科への合格者数は、毎年70〜90名規模に達します。最難関とされる東京大学理科三類や京都大学医学部への合格者もコンスタントに輩出しており、防衛医科大学校や難関私立医大を含めると、学年全体の約3分の1から4割強が医学部医学科へ進学している計算になります。

「東大理一や文一に合格できる学力を持つ生徒が、迷わず国公立大の医学科を選択する」という進路傾向は、医師家庭の多い同校の特筆すべき特徴です。東大合格者数に国公立大医学部合格者数を合算した「超難関進路占有率」で見れば、学年の半数以上が日本の知の頂点へ進学しており、学力の地盤沈下という見立ては明確な誤りであることが分かります。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。