窓口取材や利用者の口コミ調査において、申請者が最もトラブルに見舞われているのがパスポート証明写真規格の厳密さです。国際民間航空機関(ICAO)の標準に厳格に準拠しているため、街頭の証明写真機やスマートフォンのセルフ撮影で提出した写真が窓口で突き返される事態が頻発しています。
パスポート写真は単なる身分証の枠を超え、海外の空港ゲートで顔認証システムに直接読み取られる電子情報です。外務省が提示するサイズ規格は以下の通り、ミリ単位で定められています。
- 写真サイズ:縦45mm × 横35mm
- 顔の縦の長さ:頭頂部からあごの先まで32mm〜36mm(写真全体の70〜80%)
- 頭頂部の上の余白:2mm〜6mm(通常4mm程度)
- あごの下の余白:約7mm(頭頂部と連動)
- 背景:均一な無地(薄いグレー、水色、または白)。グラデーションや影は不可。
【現場で多発するパスポート写真NG例と注意点】
SNSや知恵袋等のコミュニティでも「撮り直しで余計な出費になった」という嘆きが絶えません。特に以下のケースは確実に不受理となります。
- 前髪が目や眉を隠している:毛先がわずかでも瞳や黒目の輪郭にかかっていると即座に却下されます。眉毛は片方だけでも完全に露出している必要があります。
- カラーコンタクト・サークルレンズの装用:瞳の輪郭や色を変えるレンズは出入国審査の認証エラーを引き起こすため、全面的に禁止されています。
- 美肌補正・小顔アプリによる加工:スマートフォンのアプリで輪郭を修正したり、自動レタッチで肌の質感を飛ばした写真は機械判定で弾かれます。
- 幅の広いヘアバンドや大きな装飾具:頭部が隠れるもの、顔に影を落とす大ぶりなイヤリングやピアス、ハイネックで首元・あごが隠れている服装も不可となります。
- 背景と同化する服装:白い背景に対して白いシャツを着ると、肩の輪郭が判別できず受理されません。濃い色の服を着用するのが現場の鉄則です。