商業ホテルとしての機能が停止している一方、柳京ホテルは2018年以降、新たな役割を獲得しました。建物の一面全体に10万個以上のLEDライトが設置され、平壌の夜空を彩る巨大なプロパガンダスクリーンへと変貌を遂げたのです。
夜間になると、330メートルのピラミッド全壁面に北朝鮮の国旗、政治スローガン、ミサイル発射映像、労働党のシンボルマークなどが鮮やかにアニメーション表示されます。祝祭日や軍事パレードの際には都市全体を照らし出すランドマークとして活用されており、未完成の廃墟であることを覆い隠す演出として機能しています。
平壌市民や海外の報道陣に対しても、「国家の技術力と近代化の象徴」として夜景のビジュアルが強調されており、ホテル本来の目的とはかけ離れた形で国家の象徴として再定義されています。