仙台のカルチャーを語る上で欠かせないランドマークが、2021年に惜しまれつつ幕を閉じた「仙台東口 初恋通り店」でした。島崎藤村の詩にちなんで名付けられた風情ある通りに佇み、河合塾仙台校をはじめとする大手予備校が隣接していたことから、幾多の浪人生や苦学生の胃袋と精神的支柱となってきた歴史を持ちます。
閉店の背景には、ビルの老朽化に伴う再開発や契約満了、さらにはコロナ禍以降の生活様式の激変がありました。最終営業日には、かつてこの店で青春を過ごした卒業生や地元民が長蛇の列を作り、SNS上でも別れを惜しむ声が溢れ返りました。都心部の象徴的店舗が姿を消したことは、半田屋の歴史におけるひとつの時代の区切りを象徴する出来事でした。