小さな子どもが喜ぶ「ハンドル付き浮き輪」や、浮き輪の底にパンツのように足を通して座れる「足入れタイプ」。水深がある場所でも体が抜け落ちない安心感から乳幼児の親に大人気ですが、消費者庁や日本小児科学会などは過去何度もその危険性を報告しています。
ネット上の口コミやSNSでも、現場でのヒヤリハット体験が赤裸々に語られています。
「波が少し立った瞬間、前のめりにひっくり返って足が引っかかり、水中で逆さ吊り状態になった。一瞬で顔が水没し、もし真横にいなかったらと思うと血の気が引いた」(3歳児の母親の手記より)
足入れタイプの構造的欠点は、「重心が水面より高くなりやすいこと」と「転覆した際に自力で抜け出せないこと」です。通常の浮き輪であればひっくり返っても体が自然に抜けて水面に顔を出せる可能性がありますが、足入れタイプは両足が固定されているため、大人が抱き起こさない限り数秒で呼吸停止の危機に陥ります。流水プールや波の出るプール、海水浴場での使用を禁止している施設が増えているのはこのためです。