昭和の寄席から始まった指パッチンは、2010年代以降、驚くべきことに「アスリート競技」のような進化を遂げました。その立役者となったのが、ギネス世界記録を打ち立てたパフォーマー「指男(ゆびお)」こと藤村聡之氏です。
藤村氏は、関西の人気深夜番組『探偵!ナイトスクープ』への出演をきっかけに一躍脚光を浴び、2016年11月には「1分間に指を何回鳴らせるか」という公式ギネス世界記録に挑戦。それまでの世界記録を大幅に更新する1分間296回という前人未到の数値を叩き出し、世界的な公認記録保持者となりました。
現在、指男氏はYouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームでアニメ主題歌やボーカロイド楽曲に合わせて高速で指を弾く動画を投稿し、海外フォロワーからも絶大な支持を獲得しています。昭和の演芸場で生まれた身体芸が、デジタル時代において国境を越えるグローバルミームへと昇華した好例です。