かつてない激震に見舞われた益城町周辺を歩く。家屋の倒壊現場では近隣住民が立ち尽くし、変わり果てた我が家を呆然と見上げていた。「まさか再びこんな揺れに襲われるなんて夢にも思わなかった」。ある住民は声を震わせ、散乱した家財道具を前に肩を落とした。
熊本市中心部でもビルの外壁崩落やガラスの飛散が確認され、主要な商店街はシャッターを下ろしたままだ。余震への恐怖が街全体を覆い、時折足元を揺らす地鳴りに誰もが身構える。それでも、地域住民が自主的に炊き出しの準備を始めるなど、絶望の淵から立ち上がろうとする力強い結束も芽生えている。