気象庁が発表する早期天候情報と、民間気象会社が誇る独自のスーパーコンピューター解析の間では、水面下で激しい情報戦が繰り広げられている。一般財団法人 日本気象協会は、降水確率と積雪深の推移をきめ細かく割り出し、都市機能への影響を段階的に評価。インフラ寸断を未然に防ぐためのアラートを発出している。
対するウェザーニュースは、全国数万人のサポーターから寄せられるリアルタイムの天候報告と独自レーダーを融合。1キロメッシュ単位の超解像度で「いつ雪が雨に変わるのか」を分単位で追跡する。現代の気象情報サービス産業は、ただ空を見上げる時代をとうに脱した。膨大な観測データとAI予測アルゴリズムが火花を散らし、北の大地を覆う大気の一挙手一投足を丸裸にしようとしている。