一見すると単純な力技に見えるあの「餅つきネタ」だが、その裏には徹底された職人技と壮絶な苦労が隠されている。小野まじめが実際に舞台上で構える杵と臼は、決して張り子の軽量小道具ではなく、重量のある本物の木製品だ。そのため、たった数分のステージであっても腕や腰にかかる負荷は想像を絶する。
「声のトーンやタイミングがコンマ数秒ずれるだけで、笑いの爆発力がまったく変わってしまう」。舞台裏を知るスタッフが語るように、彼は本番前、常に声出しと筋肉のウォーミングアップを欠かさない。あのダイナミックな威勢の良さは、偶然の産物などではなく、ストイックな計算と泥臭いトレーニングの結晶なのだ。