1987年12月24日、渋谷公会堂。超満員の客席を前に放たれた突然の解散宣言は、日本の音楽シーンに凄まじい衝撃を与えた。ヴォーカルの氷室京介とギタリストの布袋寅泰という二大カリスマを擁したBOØWYは、名実ともに日本のロックシーンの頂点に君臨していた。絶頂期での絶望的な解散発表。翌1988年に東京ドームで行われた『LAST GIGS』を最後に、彼らは伝説となった。
解散の真相については長年さまざまな噂が飛び交った。メンバー間の不仲説や方向性の違いなど、メディアはあらゆる推測を書き立てた。しかし、その裏側にあった真実は極めて純粋で、かつストイックな表現者ゆえの選択だった。布袋寅泰自身が後に語ったところによれば、バンドが巨大化し商業的な成功を収める中で、自らが抱く音楽的衝動とバンドという枠組みとの間に微かな歪みが生じ始めていたという。互いの才能を誰よりも深くリスペクトしていたからこそ、ルーティン化された活動で熱量を失うことを恐れたのだ。トップの座に留まることよりも、美学を貫いて散ることを選んだ決断。それこそが衝撃の真相であり、今なお語り継がれる美しき伝説の根源である。