2000年代に入ると、彼女のキャリアは新たな黄金期を迎える。その立役者となったのが、脚本家・宮藤官九郎との出会いだ。TBSテレビ系で放送された伝説的なドラマ『池袋ウエストゲートパーク』で、長瀬智也演じる主人公・マコトの母親・真島律子役を演じ、日本中の視聴者に強烈なインパクトを与えた。
パチンコに興じ、息子とまるで悪友のような掛け合いを見せる破天荒な母親像は、それまでのテレビドラマにおける「母親」の概念を根底から覆したものだった。続く『木更津キャッツアイ』や『マンハッタンラブストーリー』、『うぬぼれ刑事』でも宮藤作品に不可欠な存在として躍動。コミカルでありながらどこか切なさを秘めた唯一無二のキャラクター造形は、宮藤ワールドの爆発的な人気を支える大きな原動力となった。
近年ではこれらの名作がNetflixをはじめとするグローバルな動画配信サービスで世界中に配信され、リアルタイム世代だけでなく若い層や海外のドラマファンからも熱い再評価の嵐が巻き起こっている。