近年の映像シーンにおける最大の転換点といえば、実在の異端児・村西とおるの波乱万丈な半生を描き出した大ヒット作『全裸監督』だろう。劇中で圧巻の存在感を示したのが、女優の森田望智だ。彼女が体当たりで挑んだ圧巻の演技は、既存のタブーを吹き飛ばすほどのエネルギーに満ちあふれていた。
生と性のドロドロとした熱気、そして人間の尊厳。作品が突きつけた圧倒的なリアリティは、国内外の視聴者に強烈なセンセーションを巻き起こした。表現者がリスクを恐れずに自己を解放したとき、どれほどの作品的強度が生まれるか。その証明となったのだ。