超高層マンションが次々とそびえ立ち、若年ファミリー層が爆発的に増えた時代を経て、街の人口動態にも明確なグラデーションが現れ始めた。初期に入居した世代の子供たちが成長し、中高生や大学生となる一方で、定年を迎えたシニア層が街のコミュニティの主役に名乗りを上げている。
かつて懸念された「保活難民」や小中学校の教室不足問題は、新設校の整備や学区の柔軟な運用によってピークを越えた。今、地域が取り組んでいるのは、世代を超えた「横のつながり」の再構築だ。週末のタワマン敷地内広場では、自治会と若い子育て世帯が共同で手掛けるマルシェや防災ワークショップが開かれ、かつての「冷たい寝床街」というイメージを塗り替えている。