ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』日本版において、三浦春馬さんが演じたドラァグクイーン・ローラは、彼の圧倒的な歌唱力、ダンス、演技力が結晶化した代表作でした。2022年の再演にあたり、そのローラ役を城田優さんが引き継ぐことが発表された際、演劇界およびファンの間では大きな反響が巻き起こりました。
キンキーブーツ 城田優 三浦春馬のバトンタッチには、想像を絶する重圧が存在していました。三浦さんが作り上げたローラのイメージがあまりに鮮烈であったため、城田さん自身もオファーを受けるにあたって「春馬のファンや作品のファンがどう受け止めるか」について深く葛藤したことを、当時の制作発表記者会見やインタビューで明かしています。
しかし、城田さんは「春馬が愛したこの素晴らしい作品の灯を消してはならない」「彼が遺した情熱を背負って、自分にしかできないローラを演じ切る」と決意。連日過酷なヒールトレーニングやボイストレーニングを重ね、三浦さんへのリスペクトを随所に散りばめながらも、独自の圧倒的なオーラを放つローラを見事に演じ切りました。劇場を訪れた多くの観客がカーテンコールでスタンディングオベーションを送り、作品の魂が見事に継承された瞬間となりました。