【放置は危険】羽アリが大量発生する理由は?プロが教える見分け方と対処法

【放置は危険】羽アリが大量発生する理由は?プロが教える見分け方と対処法

【放置は危険】羽アリが大量発生する理由は?プロが教える見分け方と対処法についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションだからシロアリは関係ない」「黒アリだったから一切放置して問題ない」といった危険な誤解が蔓延しています。取材を通じて明らかになった代表的な盲点を検証します。

誤解1:コンクリートマンションの高層階にはシロアリは出ない?

羽アリ大量発生はアパートやマンションでも日常的に発生します。イエシロアリの有翅虫は上昇気流に乗ってビルの5階〜10階程度の高さまで容易に到達し、ベランダに放置された木製プランターやスノコに着弾して巣を作ります。さらに、RC造であっても内部の間仕切り壁の下地木材、断熱材、畳、配管貫通部のパッキン材は絶好の食害対象となります。床下の配水管スリーブ(貫通孔)のわずかな隙間から侵入して共用配管スペースを伝い、上階の住戸へ被害が広がる事例は珍しくありません。

誤解2:黒アリの羽アリだったから完全に安心?

「くびれがあるから黒アリだった、良かった」と安心し切るのは早計です。なぜなら、黒アリ(特にトビイロケアリやオオハリアリ)は、シロアリの幼虫や職蟻を大好物とする天敵だからです。室内で黒アリが大量発生している場合、壁の中や床下に「餌場」となるシロアリの巨大コロニーが存在し、それを捕食するために黒アリが誘引されているケースが多々あります。「黒アリの大量発生の裏に、本命のシロアリ被害が隠れていた」という現場証言は後を絶ちません。

賃貸住宅における費用負担と法的責任

賃貸アパートやマンションで羽アリが発生した場合、入居者が独断で駆除業者を手配してはいけません。民法上の賃貸人の修繕義務(民法第606条第1項)に基づき、建物の構造部に関する害虫駆除費用は原則として貸主(大家・管理会社)が負担します。入居者は速やかに管理会社へ「発生日時・場所・応急処置の状況・保管した死骸の写真」を添えて連絡する義務(通知義務)があります。連絡を怠り、放置した結果として建物の被害を拡大させた場合、退去時に善管注意義務違反として損害賠償を請求されるリスクがあるため注意が必要です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。