今日でこそ声優の結婚報告は祝福ムード一色で迎えられるケースが増えましたが、2008年当時の状況は全く異なっていました。宮野真守 結婚発表 炎上として現在も語り継がれるこの事件は、インターネット掲示板や黎明期のSNSを激震させました。
当時25歳だった宮野さんは、公式ブログおよび自ら撮影した約7分間の動画メッセージを通じて、一般女性との結婚と、妻のお腹の中に子供を授かった事実を公表しました。動画内で語られたのは、飾らない生の告白でした。宮野さんは過去に大病を患った経験があり、医師から「将来、子供ができにくいかもしれない」と宣告されていた過去を明かしたのです。その上で、「新しい命を授かったことは奇跡であり、本当に嬉しかった」と涙ながらに感謝を述べました。
しかし、折しもアニメ『DEATH NOTE』の夜神月役や『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイ役などでブレイクし、アイドル的な熱狂を一身に集めていた時期でした。一部の先鋭化したファンコミュニティからは、お祝いではなく苛烈な拒絶反応が噴出します。ネット掲示板には相手女性に対する誹謗中傷や悪質な脅迫まがいの書き込みが数万件規模で殺到し、いわゆる「荒らし」が常態化する事態へと発展しました。この出来事は、男性声優のアイドル化が進む転換期において、ファンの疑似恋愛感情とタレントの私生活開示が真っ向から衝突した象徴的事件として記録されています。