即応対処部隊が従来の消防隊と一線を画す最大の要因は、陸と空の限界を突破するために厳選された特殊装備・車両群にあります。
地上戦力の中核を成すのが、泥濘地や瓦礫の山、急勾配の山道でも走破できる全地形対応車(バギー)です。高出力4WD駆動と悪路走破専用の特殊タイヤを備え、通常の消防車両が立ち往生する瓦礫帯をものともせずに突き進みます。さらに、水深のある冠水道路や氾濫河川での活動を想定し、浅水域を高速滑走できるエアボートや水陸両用バギーも配備されており、水害時の孤立者救助において圧倒的な機動力を誇ります。
空の要となるのが、高度な運用技術を持つ隊員で構成されたドローン部隊(無人航空機運用班)です。高倍率光学ズームカメラや暗闇でも熱源を感知する赤外線サーマルカメラを搭載した大型産業用ドローンを複数機運用。夜間や濃煙、土砂崩れの危険が残る二次災害警戒区域の上空から、要救助者の位置特定や土砂の崩落予兆を正確にモニタリングします。取得した高精細映像は衛星通信網などを経由し、東京都庁や消防庁本部の作戦指令室へ瞬時に共有されます。