二人の関係が世間で取り沙汰される最大の契機となったのは、2008年7月クールにTBS系列で放送された金曜ドラマ『魔王』でした。本作で大野智さんは復讐に燃える冷徹な弁護士・成瀬領役を演じ、連続ドラマ単独初主演を果たしました。一方の小林涼子さんは、事件の鍵を握るサイコメトリー能力を持ったヒロイン・咲田しおり役を好演しています。
作中における二人の切なくも純粋な心の通い合いは視聴者の涙を誘い、ドラマは大ヒットを記録。この圧倒的な演技力と世界観の完成度が、視聴者に「二人は私生活でも特別な絆で結ばれているのではないか」という強い錯覚を生み出しました。
放送当時、ファンのコミュニティ(当時のmixiや掲示板、知恵袋など)を中心に囁かれた具体的な疑惑は以下の3点に集約されます。
- お揃いのピンキーリング疑惑:ドラマのメイキング映像や雑誌インタビュー取材時、二人が類似した小指用リング(ピンキーリング)を着用していたことから「ペアリングではないか」と騒動に発展。
- 撮影現場での親密なオフショット:休憩中に談笑する姿や、大野さんが小林さんを愛称で呼んでいたという目撃エピソードが拡大解釈されたこと。
- 都内飲食店での目撃情報:「都内のカフェやバーで二人を見た」という一般投稿がネット上に散見されたものの、写真などの証拠は皆無であったこと。
しかし、当時現場に出入りしていた制作スタッフの証言によると、「ピンキーリングは衣装協力ブランドから提供された小道具やスタイリスト私物であり、私生活でのペアリングではない」というのが真相です。また、目撃情報についてもドラマのロケ現場周辺での撮影風景が一般人によって誤認されたケースが大半であり、プライベートでの交際を立証するものではありませんでした。