メガエージェンシーの再編が相次ぐなか、株式会社博報堂DYホールディングスの傘下において、株式会社大広は極めて際立った個性を放ち続けている。グループ全体のスケールメリットを享受しながらも、決して巨大組織の歯車に埋没しない独自の機動力を維持している点が同社の強みだ。その舵取りを担う代表取締役社長の泉恭雄が掲げるのは、顧客価値の徹底的な最大化であり、スローガンに終わらない現場主義の貫徹である。
泉恭雄率いる経営陣は、形式的なデジタル化を退け、現場の泥臭いインサイト発掘とデータサイエンスの融合を推し進めてきた。巨大グループの一翼を担いながら、小回りの利く意思決定スピードを武器に、中堅・成長企業からナショナルクライアントまで深く食い込む。グループ内のシナジーを活用しつつ、競合他社には真似のできない「個客」との濃密な関係性を築き上げるスタイルは、グループ内でも独自の存在感を確立している。