近年、日本の古生物学は目覚ましい進展を見せている。「ダイナソー小林」の愛称で知られる小林快次教授らの研究活動や、日本古生物学会による相次ぐ新種発見の報告により、恐竜に対する社会的な関心と知識水準はかつてない高まりを見せている。
そうした最新科学の潮流のなかで、昭和から平成初期の空気を色濃く残す造形美は、逆に唯一無二の味わい深い価値を帯び始めている。学術的な精密さとは一線を画す、どこか荒々しくノスタルジックな巨大模型たち。それは単なるアミューズメントの枠を超え、かつて日本中が熱狂した恐竜ブームの熱量を今に伝える貴重な文化的アーカイブとしても機能している。