肉と生地が語るストリートの真実!タコスとケバブの決定的境界線

肉と生地が語るストリートの真実!タコスとケバブの決定的境界線

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店頭で巨大な肉の円柱が赤外線に照らされながら回り続けるドネルケバブ。外側のカリッと焼き上がった部分を長い包丁で削ぎ落とすこの調理法は、無駄な脂を落としつつ内部のジューシーさを保つ究極のロースト技術だ。羊肉や牛肉、あるいは鶏肉が幾重にも積層されたタワーは、見ているだけでも食欲を刺激する。

興味深いことに、この2つの食文化には歴史的な交差ポイントがある。メキシコ名物の「タコス・アル・パストール」は、縦型の回転グリルで豚肉を焼き、スライスして提供される。これは19世紀末から20世紀初頭にかけて中東からメキシコへ渡ったレバノン系移民が、自国の回転ロースト技術を持ち込んだことで誕生した。スパイスとパイナップルでマリネされた豚肉のタコスは、ケバブの調理技法が中米のテロワールと出会って生まれたハイブリッドな奇跡といえる。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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