この数字と文字の変換ギミックは、大衆エンターテインメントの世界でも絶大な威力を発揮してきた。代表例が、青山剛昌氏による国民的ミステリー漫画『名探偵コナン』だ。作中では、犯人が残したダイイングメッセージや予告状に数字の暗号が幾度となく用いられ、読者の知的好奇心を強く揺さぶってきた。
テンキーの配列やカナの五十音順、さらには語呂合わせを何重にも組み合わせたトリックは、一見解読不能な数列に明快な意味が浮かび上がるカタルシスを与える。物語の重要な鍵として機能するこうした演出は、数字を用いた表現が持つミステリアスな魅力を広く世に知らしめた。