インターネット上には、Switchの電源トラブルに関して誤った民間療法や危険な俗説が散見されます。それらを鵜呑みにすると、端末の寿命を著しく縮めたりデータを完全に失う結果になりかねません。
代表的な誤解が「本体が熱いからといって保冷剤や冷蔵庫で冷やす」という行為です。夏場のフリーズやスリープ復帰不可に対し、急激な冷却を行うと本体内部で深刻な内部結露が発生します。内部の電子回路に水滴が付着した状態で通電すれば、基板ショートを引き起こして一瞬で全損に至ります。本体の発熱で動作が停止している場合は、風通しの良い日陰で30分以上自然放熱させるのが唯一の正しい対処法です。
もう一つの盲点は、「社外製ハブや急速充電器の常用」です。SwitchのUSB-C給電プロトコルは、標準的なUSB Power Delivery規格と一部異なる独自の給電制御シーケンスを採用しています。市販の高出力スマートフォン用充電器を無差別に使い続けると、電源制御チップに継続的な負荷がかかり、ある日突然電源が入らなくなる「突然死」の引き金となります。必ず任天堂純正アダプターを使用することが、基板寿命を保つ最大の防衛策です。