「ふたご座流星群を見るには、ふたご座の方角(東〜天頂)をじっと見つめなければならない」――もしそう考えているなら、それは大きな誤解です。
流星群の流れ星は、夜空のある一点(放射点)から四方八方に放射状へ飛び出すように見えます。ふたご座流星群の放射点は、ふたご座の2等星「カストル」のすぐ近くに位置します。しかし、放射点付近の流星は手前に向かって飛んでくるため軌跡が短く、むしろ放射点から離れた方角のほうが、長く尾を引くダイナミックな流星が見られやすいのです。
💡 失敗しない観測方角の鉄則特定の方角にこだわる必要はありません。街灯や建物の明かりが視界に入らない方角を選び、「空全体を視野に入れるようにぼんやりと広く眺める」ことが、流星を捉える確率を跳ね上げる最大の秘訣です。
双眼鏡や望遠鏡はNG?肉眼での見え方と撮影のコツ
初心者が犯しやすいもう一つのミスが、双眼鏡や天体望遠鏡を構えてしまうことです。流星はどこに出現するか予測できず、一瞬で夜空を駆け抜けます。視野が極端に狭くなる光学機器を覗いていては、流星を捉えることはほぼ不可能です。観測は100%肉眼で行うのが正解です。
また、人間の目は暗闇に慣れるまで時間がかかります。明るい室内やスマートフォンの画面を見た直後は瞳孔が縮んでおり、淡い流星を見落としてしまいます。観測場所に到着したら、最低20分間はスマホの光を見ず、目を暗闇に順応(暗順応)させることが不可欠です。
写真撮影に挑戦する場合は、スマートフォンを手持ちで撮影してもブレて何も写りません。カメラ(または夜景モード対応のハイエンドスマートフォン)を三脚で固定し、広角レンズで絞りを開放(F値を小さく)、ISO感度を1600〜6400、露出時間を10〜20秒程度に設定した「インターバル撮影(連続撮影)」を行うのがセオリーです。