現在でこそ力強く自立した女性として輝くジョディ・スウィーティンですが、彼女の半生はまさに波乱万丈そのものでした。わずか5歳で『フルハウス』のステファニー役に抜擢され、一躍トップ子役として全米のスターダムにのし上がったものの、13歳で番組が終了すると激しい喪失感とアイデンティティの危機に直面します。
高校・大学進学後、周囲のプレッシャーや孤独感から逃れるようにしてアルコールに手を染め、やがてメタンフェタミン(覚醒剤)などの深刻な違法薬物へとのめり込んでいきました。パーティーに明け暮れ、救急搬送されるなど生死の境をさまよった時期もあり、彼女自身も当時の生活を「いつ命を落としてもおかしくない状態だった」と振り返っています。
転機となったのは、彼女自身の強い意志と家族の支えでした。リハビリ施設への入退院を繰り返しながら、過酷な治療プログラムと向き合い、2008年12月に完全な断薬・断酒に成功します。2009年には自身の壮絶な依存症体験を赤裸々に綴った回顧録『unSweetined』を出版。自身の過ちと回復の道のりを隠すことなく公表し、同じように依存症に苦しむ人々を支援するカウンセラー資格を取得するなど、見事な更生を果たしました。