歴史的に最も強い対立関係を見せてきたのが、ゴドリック・グリフィンドールとサラザール・スリザリンという二大魔女・魔法使いに由来する寮です。一見すると善と悪の二元論に思われがちですが、その実態ははるかに複雑です。
グリフィンドールは騎士道精神、勇気、そして行動力を至上のものとします。しかし一歩間違えれば、向こう見ずな無謀さや自己正義の押し付けに陥る危うさも同居しています。対するスリザリンは、野心、機知、自己保身の才を重んじ、目的を達成するための並外れた執念を育みます。
スリザリン出身者は悪に染まるという偏見は、魔法界の裏話を知れば打ち砕かれます。セブルス・スネイプの深い愛と犠牲の生涯や、アーサー王伝説に登場する偉大な魔法使いマーリンがスリザリン所属であった事実は、この寮が持つ比類なき気高さを証明しています。