坂田銀時という人物の核心には、常に「死」の匂いがまとわりついていた。攘夷戦争で仲間を失い、自らの手で尊敬する師・吉田松陽の首を跳ねなければならなかった過去。彼はかつて「死に場所」を探す亡霊のような存在=白夜叉であった。
しかし、万事屋として江戸で暮らし、新たな居場所を見つけることで、彼の戦いは「いかに死ぬか」から「いかに生き抜くか」へとシフトした。松陽との「仲間を守る」という約束を果たすため、どれほど傷つき、血を流しても、彼は生きることを諦めなかった。銀時が最終的に死を選ばず、泥臭く生き残ったことこそが、作品全体を貫くテーマの成就でもあったのだ。