1997年の嵐の第1回から今日に至るまで、このフェスの根底には創設者である故・日高正博氏の強烈なアティチュードが息づいている。「自分のことは自分で」「自然と音楽の共生」。苗場スキー場という手つかずの自然をキャンバスにした空間づくりは、都市型フェスには決して真似のできない野生と美しさを湛えている。
ボードウォークを照らす木漏れ日、突然の豪雨でぬかるむ泥道、そして雨上がりの空に架かる虹。過酷な気候条件すらも演出へと昇華させる苗場のロケーションは、タイムテーブル上のどの時間枠にも代えがたい「現場の奇跡」を観客の胸に刻み込む。