国立市の中心部から少し離れた閑静なエリアに建つその邸宅は、敷地を囲む植栽や落ち着いた壁面の色合いが印象的だ。過度な華やかさを避け、周囲の景観に調和した造りは、まさに彼女自身の生き方そのものを象徴しているかのようである。通りに面した門扉周辺は手入れが行き届き、季節ごとに表情を変える樹木が道行く人々に穏やかな印象を与える。
近隣住民に話を聞くと、「特別意識することもなく、普通のご近所さんとして接していますよ」という声が多く聞かれる。ゴミ出しや地域の掃除といった日々の暮らしの営みを、何一つ特別ぶることなく自然体でこなす姿がそこにはある。表舞台を退いてから40年以上が経過した今もなお、過度な好奇の目にさらされることなく暮らせている背景には、地域社会との良好な信頼関係と、夫妻が築いてきた謙虚な立ち振る舞いがあるのだろう。